失客しないサロンカウンセリング|リピートを高める会話術

顧客満足度向上

失客しないサロンカウンセリング|リピートを高める会話術

サロン経営において、お客様に繰り返しご来店いただくことは最も重要な課題の一つです。しかし、「なぜかお客様がリピートしてくれない」「失客が減らない」といった悩みを抱えているサロンオーナー様やスタイリスト様は少なくありません。

実は、失客の本当の原因は技術力だけでなく、お客様との最初の接点である「カウンセリング」に隠されていることが多いのです。良かれと思ってやっていることが、実はやってはいけないNG事例だったり、「聞くだけ」の受け身なカウンセリングで終わってしまったりしていませんか。

テンプレートに頼るカウンセリングには危険性が伴い、お客様との信頼を築く上では心理学に基づいたアプローチが不可欠です。この記事では、お客様の本音を引き出す質問術や、お客様を熱心なファンに変える会話術を徹底的に解説します。

カウンセリングシートの正しい活用法から提案力を高めるロジック、さらには顧客満足度を最大化するためのゴール設定まで、成功サロンの事例を交えながら具体的にご紹介します。カウンセリングを仕組み化し、新人でも実践可能な標準化マニュアルの作成方法、オンラインでの事前カウンセリング導入のメリット、そしてリピート率を格段に上げる技術のコツと次回予約へつなげるクロージングトークも網羅しました。

値上げをしてもお客様から選ばれ続け、専門家として指名される秘訣を探りながら、結論として「失客しないサロンカウンセリング」で最も重要なことを見つけ出しましょう。

  • お客様がリピートしない本当の原因と、具体的な解決策が分かります。
  • テンプレートに頼らない、お客様の心を開くカウンセリング術が身につきます。
  • 新人でも実践できるカウンセリングの仕組み化と標準化の方法を学べます。
  • 値上げをしてもお客様に選ばれ続ける、専門家としての価値の高め方が理解できます。

著者プロフィール

松田圭三 プロフィール写真

松田 圭三(まつだ けいぞう)

株式会社BAL 代表 / 現役理容師

はじめまして。株式会社BAL(バル)代表の松田圭三です。

平成元年に理容師免許を取得して以来、30年以上にわたり「HAIRZ SHIN」のサロン現場に立ち続ける現役の理容師です。

日々のサロンワークで感じる「もっとこうだったら良いのに」という現場の切実な声を形にするため、「理美容快適研究室」= 株式会社BAL を設立しました。

机上の空論ではなく、私自身が今も現場に立ち続けるからこそ見える「リアルな課題」と「本当に役立つ解決策」を、このブログで発信していきます。

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失客しない サロン カウンセリングが失敗する根本原因

  • 失客の本当の原因とやってはいけないNG事例の間違い
  • 「聞くだけ」からの脱却とテンプレートに頼る危険性
  • 信頼を構築する心理学でクレームを未然に防ぐ方法
  • 本音を引き出す質問術と顧客をファンにする会話術
  • カウンセリングシートの正しい活用法と提案力を高めるロジック
  • 顧客満足度を最大化するゴール設定と成功サロンの事例研究

失客の本当の原因とやってはいけないNG事例の間違い

失客の本当の原因とやってはいけないNG事例の間違い
blog.bbal.jp

お客様がサロンから離れてしまう「失客」は、多くのサロンが抱える深刻な問題です。その原因を「技術が悪かったから」「価格が高かったから」と考えがちですが、実はもっと根深い部分に本当の原因が潜んでいます。

結論から言うと、失客の最大の原因は、カウンセリングにおけるお客様との認識のズレです。お客様が抱いていた期待と、実際の仕上がりにギャップが生まれたとき、不満や失望につながり、再来店への意欲を失わせてしまうのです。

 

例えば、お客様は「手入れが楽なスタイル」を望んでいたのに、スタイリストは「デザイン性の高い流行のスタイル」を提案してしまったとします。仕上がり自体は美しくても、お客様の本当のニーズには応えられていません。これが失客に繋がるミスマッチの典型例です。

 

やってはいけないカウンセリングNG事例

以下の行動は、無意識のうちにお客様の信頼を損ね、失客の原因となっている可能性があります。

NG事例 お客様が感じること
専門用語を多用する 話が分からない、見下されているように感じる
お客様の話を遮って提案する 話を聞いてくれない、意見を押し付けられている
曖昧な表現で仕上がりを説明する どうなるか分からず不安、イメージが湧かない
過去のカルテだけを見て判断する 今の自分を見てくれていない、流れ作業に感じる

これらのNG事例を避け、お客様一人ひとりに向き合う姿勢が、信頼関係の第一歩となります。より深いカウンセリング技術については、売上を変える美容室カウンセリング術|顧客満足度アップの秘訣の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

失客を防ぐためには、技術の前にまず、お客様が何を求め、何に悩んでいるのかを正確に理解することが不可欠です。次の章では、そのための具体的な方法を掘り下げていきます。

「聞くだけ」からの脱却とテンプレートに頼る危険性

「聞くだけ」からの脱却とテンプレートに頼る危険性
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「お客様のご要望をしっかり聞きましょう」とはよく言われることですが、ただ受動的に「聞くだけ」のカウンセリングでは不十分です。お客様は、自身の悩みを解決してくれるプロからの提案を期待して来店しています。

そのため、ただ要望を聞いてその通りに施術するだけでは、お客様の期待を超えることは難しく、感動を生むことはできません。「聞く」から一歩進んで、専門家として積極的に「訊く(質問する)」姿勢が求められます。

 

また、カウンセリングの質を均一化するためにテンプレートを用意するサロンも多いでしょう。しかし、テンプレートに頼りすぎるのには危険が伴います。

テンプレートはあくまで会話のきっかけや聞き漏らしを防ぐためのツールです。それに固執すると、お客様一人ひとりの個性や微妙なニュアンスを汲み取れず、マニュアル通りの無機質な対応になってしまいます。結果として、お客様は「自分ごととして考えてくれていない」と感じ、信頼関係を築く機会を失ってしまうのです。

 

「聞く」から「訊く」への転換

カウンセリングの質を高めるためには、質問の仕方を工夫することが重要です。お客様の潜在的なニーズを引き出すための質問例を見てみましょう。

悪い質問例(聞くだけ) 良い質問例(訊く)
目的 要望の確認 背景や価値観の理解
具体例 「今日はどうしますか?」 「最近、髪のことで何か気になったことはありますか?」
「普段、スタイリングにどれくらい時間をかけられますか?」
得られる情報 表面的なオーダー ライフスタイル、悩み、理想のイメージ

良い質問を投げかけることで、お客様自身も気づいていなかった本音や要望が明確になり、よりパーソナルな提案が可能になります。

テンプレートは補助線として活用しつつ、目の前のお客様の言葉と表情に集中し、対話を深めていく意識が、失客を防ぎファンを育てるカウンセリングの鍵となります。

信頼を構築する心理学でクレームを未然に防ぐ方法

信頼を構築する心理学でクレームを未然に防ぐ方法
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お客様との良好な関係は、失客防止とリピート率向上の土台です。その関係構築に役立つのが、心理学の知見です。特に「ラポール」と呼ばれる、相互の信頼関係を築くことが、カウンセリング成功の鍵を握ります。

ラポールが形成されると、お客様は安心して本音を話しやすくなり、スタイリストからの提案も受け入れやすくなります。これにより、施術後の「思っていたのと違う」というミスマッチを防ぎ、クレームを未然に回避できるのです。

 

ラポールを形成するための具体的な心理学テクニックには、以下のようなものがあります。

ラポール形成のテクニック

  • ミラーリング: 相手の姿勢や仕草、表情などを鏡のように真似ることで、親近感を持たせる手法です。
  • ペーシング: 話すスピードや声のトーン、呼吸のリズムなどを相手に合わせることで、安心感を与えます。
  • バックトラッキング(オウム返し): 相手が言った言葉をそのまま、あるいは要約して繰り返すことで、「しっかり話を聞いていますよ」というメッセージを伝えます。

これらのテクニックは、意識的に行うことで自然なコミュニケーションの中に溶け込み、お客様との心理的な距離を縮めます。ラポールのような良好な対人関係は、人の心理的健康にも良い影響を与えるとされています。(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット)

 

また、クレームの多くは、お客様が抱く「期待値」と「結果」のギャップから生じます。カウンセリングの段階で、「できること」と「できないこと」を正直に伝え、仕上がりのイメージを具体的に共有することで、このギャップを最小限に抑えることが可能です。

例えば、「この髪質だと完全に写真と同じ色にするのは難しいですが、近づけるために今回はこういった手順で進めますね」と説明するだけで、お客様の期待値を適切にコントロールできます。クレーム対応についてさらに詳しく知りたい方は、シャンプーのクレーム対応|原因分析と明日からできる対策も参考にしてください。

本音を引き出す質問術と顧客をファンにする会話術

本音を引き出す質問術と顧客をファンにする会話術
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お客様の本当の悩みや要望、つまり「本音」を引き出すことは、満足度を最大化する上で欠かせません。しかし、多くのお客様は初対面のスタイリストに対して、遠慮して本音を言えないことがあります。

そこで重要になるのが、質問の使い分けです。「はい/いいえ」で答えられる「クローズドクエスチョン」と、相手が自由に答えられる「オープンクエスチョン」を効果的に組み合わせましょう。

 

質問の使い分けで会話を深める

  • カウンセリング序盤: 「今日は暑いですね」「こちらの席でよろしいですか?」など、答えやすいクローズドクエスチョンで会話を始め、緊張をほぐします。
  • カウンセリング中盤: 「普段、髪のことでお困りの点はどんなことですか?」「どんな雰囲気に見られたいですか?」といったオープンクエスチョンで、お客様の考えや感情を深く掘り下げます。
  • 提案の確認: 「今回はAとBのプランがありますが、どちらがイメージに近いですか?」のように、選択肢を提示するクローズドクエスチョンで、意思決定をサポートします。

さらに、お客様が言いにくい本音を引き出すためには、「仮定の質問」が有効です。「もし、何でもできるとしたら、どんな髪型にしてみたいですか?」といった質問は、お客様の潜在的な願望を探るのに役立ちます。

 

そして、お客様を単なるリピーターではなく「ファン」にするためには、技術的な会話に終始しないことが大切です。髪の話から一歩踏み込み、お客様のライフスタイルや価値観、趣味の話などに興味を持つ姿勢が、人間的な繋がりを深めます。

ただし、プライベートに踏み込みすぎるのは禁物です。お客様が話したい範囲を見極め、共感と肯定の姿勢で耳を傾けることが、心地よい時間と「またこの人に会いたい」という気持ちを育むのです。

カウンセリングシートの正しい活用法と提案力を高めるロジック

カウンセリングシートの正しい活用法と提案力を高めるロジック
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多くのサロンで導入されているカウンセリングシートですが、その役割を最大限に引き出せているでしょうか。カウンセリングシートは、単に情報を記入してもらうための紙ではなく、お客様との対話を豊かにし、質の高い提案を生み出すための戦略的なツールです。

シートをただの問診票として扱い、記入された内容を確認するだけで終わらせていては非常にもったいないです。シートの項目一つひとつを会話のフックとして活用し、「なぜそう思うのか」「具体的にはどういうことか」を深掘りしていきましょう。

 

例えば、「悩み」の欄に「広がりやすい」と書かれていたら、「特にどの部分が、どんな時に気になりますか?」と質問することで、より具体的な状況が見えてきます。この対話を通じて、お客様自身も気づいていなかった原因や、本当に解決したいポイントが明らかになることがあります。

 

提案力を高める「As-Is / To-Be」ロジック

優れた提案は、感覚ではなくロジックに基づいています。以下のステップで思考を整理することで、誰でも説得力のある提案が可能になります。

  1. 現状の把握 (As-Is): カウンセリングを通じて、お客様の現在の髪の状態、悩み、ライフスタイルを正確に把握します。
  2. 理想の姿の共有 (To-Be): お客様がどうなりたいのか、どんな未来を望んでいるのか(例:朝のセットを5分で終えたい、若々しく見られたい)を具体的に言語化し、共有します。
  3. ギャップの分析: 現状(As-Is)と理想(To-Be)の間に存在する「ギャップ(課題)」は何かを明確にします。
  4. 解決策の提案: そのギャップを埋めるための具体的な技術、メニュー、ホームケアを「解決策」として提案します。このとき、なぜその提案が最適なのか、理由も添えることが重要です。

このロジックを使うことで、提案に一貫性が生まれ、お客様は「自分のことを深く理解してくれた上で、最適な道を提示してくれている」と感じます。カウンセリングシートを起点としたこの論理的なプロセスが、お客様の納得感と信頼を勝ち取る鍵となるのです。

顧客満足度を最大化するゴール設定と成功サロンの事例研究

顧客満足度を最大化するゴール設定と成功サロンの事例研究
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顧客満足度(CS)は、サロンの成長を左右する重要な指標です。この満足度は、単に「仕上がりが良かった」という点だけで決まるものではありません。お客様がサロンで過ごす時間全体の体験価値によって構成されます。

 

満足度を最大化するためには、カウンセリングの段階で「ゴール」を明確に設定し、お客様と共有することが極めて重要です。このゴールは、単一ではありません。短期・中期・長期の視点で設定すると、より深い関係性を築くことができます。

 

満足度を高める3つのゴール設定

  • 短期ゴール: 今日の仕上がりの満足度。「イメージ通りのスタイルになった」「悩みが解消された」など。
  • 中期ゴール: 次回来店までの満足度。「自宅での再現性が高い」「髪の状態が良く、扱いやすい」など。
  • 長期ゴール: 理想のヘアスタイルや髪質への到達。「1年かけて理想のロングヘアを目指す」「髪質を改善していく」といった育成プランの共有。

これらのゴールを共有することで、お客様は「その場限り」ではなく、自分の未来を一緒に考えてくれるパートナーとしてスタイリストを認識します。これが、継続的な来店、すなわちリピートに繋がるのです。顧客満足度の向上は、企業の成長に不可欠な要素とされています。(参照:J-Net21 中小企業基盤整備機構)

 

ここで、成功サロンの事例を見てみましょう。あるサロンでは、初回来店のお客様に「ヘアカルテ」と共に「未来プランシート」をお渡ししています。カウンセリングで共有した長期的なゴール(例:半年後のイベントに向けて髪を綺麗にする)と、そのためのステップ(来店周期、推奨メニュー、ホームケア)を記載し、お客様のモチベーション維持をサポートしています。

このような取り組みは、お客様に「通い続ける価値」を明確に示します。感動的なサービス提供のヒントとして、サロンの感動サービス事例集|リピートを生む秘訣の記事も大変参考になりますので、ぜひご一読ください。

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失客しない サロン カウンセリングを仕組み化する具体策

  • カウンセリングの仕組み化と新人でもできる標準化マニュアル
  • オンラインでの事前カウンセリングと属人化させないための教育
  • リピート率を上げる技術のコツと次回予約に繋げるクロージング
  • 値上げしても選ばれる理由と専門家として指名される秘訣
  • 結論:失客しない サロン カウンセリングで最も重要なこと

カウンセリングの仕組み化と新人でもできる標準化マニュアル

カウンセリングの仕組み化と新人でもできる標準化マニュアル
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優れたカウンセリングは、特定のトップスタイリストだけのものであってはなりません。サロン全体のサービスレベルを向上させ、誰が担当してもお客様が一定以上の満足を得られる状態を作ることが、安定した経営の基盤となります。

そのためには、カウンセリングの「仕組み化」と「標準化」が不可欠です。これにより、ベテランの技術や思考プロセスを形式知化し、新人や若手スタッフでも質の高いカウンセリングを実践できるようになります。

 

仕組み化の第一歩は、標準化マニュアルの作成です。これは単なる台本(スクリプト)ではなく、カウンセリングの目的や思考のフレームワークを共有するためのものです。

 

標準化マニュアル作成の4ステップ

  1. ゴールの定義: カウンセリングを通じて何を達成するのか(例:お客様の潜在ニーズの把握、信頼関係の構築、次回提案の布石)を明確に定義します。
  2. フローの設計: 「お出迎え→ヒアリング→提案→確認→クロージング」といった一連の流れを具体的に設計し、各フェーズでやるべきことを明記します。
  3. 思考ツールの提供: 「As-Is / To-Be分析」のようなフレームワークや、オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンの使い分け方など、考えるための道具を提供します。
  4. ロールプレイングの実施: マニュアルを読んだだけで終わらせず、スタッフ同士で定​​期的にロールプレイングを行い、実践的なスキルを磨きます。フィードバックを通じて、個々の課題を明確化し、改善を促します。

マニュアルがあることで、新人は安心してカウンセリングに臨むことができ、教育する側も指導のポイントが明確になります。結果として、教育コストの削減と、サロン全体のサービス品質の底上げに繋がるのです。

重要なのは、マニュアルを絶対的なルールとして押し付けるのではなく、あくまで「守破離」の「守」として活用することです。基本の型を身につけた上で、個々のスタッフがお客様に合わせて応用していくことで、サロン全体のカウンセリング力は飛躍的に向上します。

オンラインでの事前カウンセリングと属人化させないための教育

オンラインでの事前カウンセリングと属人化させないための教育
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近年、デジタルの活用はサロン運営においても重要なテーマとなっています。その一つが「オンラインでの事前カウンセリング」です。これは、お客様が来店する前に、ZoomやLINEビデオ通話などを利用してカウンセリングを行う新しい取り組みです。

この手法には、サロン側とお客様側の双方に大きなメリットがあります。

 

メリット デメリット・注意点
サロン側 ・当日の施術時間を有効活用できる
・事前に準備ができ、提案の質が向上
・新規客の不安を和らげ、キャンセル率低下
・通信環境の整備が必要
・オペレーションの構築が必要
お客様側 ・自宅でリラックスして相談できる
・事前にスタイリストの人柄が分かり安心
・当日の時間を短縮できる
・ITツールに不慣れな方もいる
・髪質などを直接見られない

オンラインカウンセリングを導入することで、特に時間を要するデザインカラーやスタイルチェンジ、新規のお客様に対して、より丁寧で深いヒアリングが可能になります。これにより、来店当日はスムーズに施術に入れ、顧客満足度の向上に直結します。

 

導入の際には、個人情報の取り扱いに十分注意する必要があります。お客様の画像や会話内容は重要な個人情報です。そのため、通信の暗号化や、データの適切な管理が求められます。個人情報保護委員会のガイドラインなどを参考に、安全な運用体制を構築しましょう。(参照:個人情報保護委員会 公式サイト

 

また、このような新しい仕組みを導入する際も、属人化を防ぐ教育が重要です。オンラインカウンセリングの手順やツール利用法をマニュアル化し、全スタッフが対応できるようにトレーニングすることが求められます。「なぜオンラインカウンセリングを行うのか」という目的意識を共有し、サロン全体の取り組みとして推進することが成功の鍵です。

リピート率を上げる技術のコツと次回予約に繋げるクロージング

リピート率を上げる技術のコツと次回予約に繋げるクロージング
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どれだけ素晴らしいカウンセリングを行っても、最終的な仕上がりが伴わなければお客様の満足は得られません。そして、その満足を「次も来たい」という気持ちに繋げるには、技術とクロージングの両方に工夫が必要です。

リピート率を上げる技術のコツは、カウンセリングで引き出したお客様の「言葉にならない要望」を形にすることです。例えば、「手入れを楽にしたい」という要望に対しては、ただ乾かすだけでまとまるようにカットの仕方やパーマを工夫する、といった具体的な技術で応えます。

 

施術後の仕上がり確認(アフターカウンセリング)も極めて重要です。ここでは、お客様自身が気づきにくい「プロのこだわり」を言語化して伝えましょう。

「ここの部分は、ご自宅でもまとまりやすいように、内側の量を調整しておきました」「このカラーは、光に当たると透明感が出るように2種類の色を混ぜています」といった説明は、付加価値を伝え、お客様の満足度をさらに高めます。

 

「売り込み」にならないクロージング術

次回予約の提案は、やり方を間違えると「売り込み」と捉えられ、お客様を不快にさせてしまいます。重要なのは、「お客様のため」という視点です。

  • 提案の根拠を明確にする: 「今日のこの綺麗な状態をキープするために、次は〇週間後がベストなタイミングですよ」と、理由を添えて提案します。
  • 選択肢を与える: 「もしよろしければ、今日ご予約をお取りしますか?もちろん、ご都合が分かってからお電話いただいても大丈夫です」と、お客様に決定権を委ねる姿勢を見せます。
  • 未来の楽しみを提示する: 「次回は、季節に合わせて少し明るいカラーに挑戦してみるのも素敵ですね」と、次回来店への期待感を高めます。

強引なセールスは、それまで築いてきた信頼関係を一瞬で壊しかねません。常にお客様の利益を最優先に考えた提案を心がけることが、自然な次回予約と長期的な関係構築に繋がるのです。契約や提案の仕方については、消費者庁の特定商取引法ガイドなども参考になります。

値上げしても選ばれる理由と専門家として指名される秘訣

値上げしても選ばれる理由と専門家として指名される秘訣
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サロン経営において、適正な価格設定と値上げは、サービスの質を維持・向上させ、スタッフの労働環境を守るために避けては通れないテーマです。しかし、「値上げをしたらお客様が離れてしまうのでは」という不安は常に付きまといます。

結論として、お客様は「価格」でなく「価値」でサロンを選びます。提供される価値が価格を上回っていると感じれば、たとえ値上げをしてもお客様は離れません。その価値の源泉こそが、専門家としての信頼性です。

 

では、どうすれば「専門家」として認知され、指名される存在になれるのでしょうか。その秘訣は、カウンセリングの中にあります。

専門家として信頼されるカウンセリング

  • 診断力: 髪質、骨格、ライフスタイルから、お客様の現状と課題を的確に分析し、言語化して伝えます。「あなたは〇〇な髪質なので、△△という問題が起きやすいのです」といったように、プロの視点で診断します。
  • 知識力: 毛髪科学や薬剤に関する深い知識を、分かりやすい言葉で説明します。なぜこのトリートメントが必要なのか、なぜこのカラー剤を選ぶのか、その根拠を示すことで説得力が増します。
  • プランニング力: その場限りのスタイル提案ではなく、お客様の数ヶ月後、1年後を見据えた長期的なヘアプランを提示します。お客様の「美のパートナー」としての立ち位置を確立します。

これらの専門性をカウンセリングで発揮することで、お客様は「この人は他のスタイリストとは違う」「この人になら任せられる」と感じるようになります。こうして「あなただからお願いしたい」という強固な信頼関係が築かれれば、価格は問題ではなくなります。

 

値上げを成功させるための注意点

値上げを実施する際は、伝え方が非常に重要です。突然の値上げは不信感に繋がります。

最低でも1〜2ヶ月前には、ウェブサイトや店内で丁寧に告知しましょう。その際、単に「価格改定します」と伝えるだけでなく、「今後もより良い技術とサービスを提供し続けるため」といった、値上げの理由を誠実に説明することが、お客様の理解を得る上で不可欠です。

結論:失客しない サロン カウンセリングで最も重要なこと

この記事では、失客を防ぎ、お客様から永続的に選ばれるサロンになるためのカウンセリング術について、多角的に解説してきました。最後に、本記事の要点をまとめます。

  • 失客の根本原因は、技術力以前にカウンセリングでの「期待値のズレ」にある。
  • 「聞くだけ」の受動的な姿勢を改め、プロとして「訊く(質問する)」能動的なカウンセリングを心がける。
  • テンプレートへの過度な依存は、個別対応を妨げ、信頼関係の構築を阻害する危険性がある。
  • 心理学(ラポール形成)を活用し、お客様が本音を話しやすい安心な環境を作ることがクレーム防止に繋がる。
  • オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分け、お客様の潜在的なニーズを引き出す。
  • カウンセリングシートは情報収集ツールでなく、お客様との対話を深めるための「きっかけ」として活用する。
  • 提案は「現状(As-Is)」と「理想(To-Be)」のギャップを埋めるロジックで組み立て、説得力を持たせる。
  • 顧客満足度は、短期・中期・長期の「ゴール設定」を共有することで最大化される。
  • カウンセリングを仕組み化・マニュアル化することで、サロン全体のサービス品質が安定し、属人化を防ぐ。
  • 新人教育では、マニュアルを「守破離」の「守」として活用し、基本の型を徹底させることが重要。
  • オンライン事前カウンセリングは、顧客満足度向上と業務効率化に貢献する有効な手段である。
  • アフターカウンセリングでプロのこだわりを言語化して伝えることが、技術の価値を高める。
  • 次回予約の提案は「お客様のため」という視点を忘れず、自然なクロージングを心がける。
  • 値上げをしても選ばれる秘訣は、「価格」ではなく「価値」で勝負する専門性を確立することにある。
  • カウンセリングで最も重要なことは、お客様一人ひとりの「最高のパートナー」になるという意識を持つことです。

技術を磨くことはもちろん大切ですが、その技術を最大限に活かすも殺すもカウンセリング次第です。本日ご紹介した内容を一つでも実践し、お客様との関係性をより深く、豊かなものにしていきましょう。

「シャンプーが辛い…」
その“本音”が、スタッフの離職率を上げていませんか?

手荒れ、腱鞘炎、腰痛…。
アシスタントが最初にぶつかる「シャンプーの壁」は、想像以上に高く、離職の大きな原因となっています。

もし、その負担をゼロにできたら?

  • スタッフの身体的負担(手首・腰)を劇的に軽減
  • 新人でも入店初日から、お客様を満足させるプロの洗い心地に
  • 教育時間を短縮し、スタッフの早期戦力化と定着率アップに貢献

「働きやすさ」が、お客様の満足度に直結する時代です。
スタッフが辞めないサロン作りの第一歩を、今すぐご覧ください。

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